気づけば朝晩涼しく、秋の虫の音も聴こえてくる今日この頃になっていました。
毎週レッスンをしていると、いつもは生き生きしている子どもの表情がいつもと違うなと思ったり、明らかにやる気がなかったりすることがあります。
先日、元気に嬉しそうにピアノに触っていた3歳のMちゃんが急にレッスン時にピアノに拒否反応を示しました。
カードや楽器をすすめるとニコッとするのにピアノ触ってみよっかと言うと顔をふせます。
これは何かあったなと思っていると、お母様が、
「練習させなきゃと無理やりやらせたり、できなくきつく叱ったりしてしまいました」と打ち明けてくれました。
それからというもの、Mちゃんは一向にピアノを触りたがらなくなってしまい、一旦ピアノからは離れることにしました。
導入期の子ども達へ必要なこと。
それは、ただ、楽しむこと。
ニコニコのお母さんとレッスンに行くのが楽しい、ニコニコのお母さんと一緒に歌ったりピアノ触って遊んだりするのが楽しい。
ただこれだけだと切に思います。
いかに楽しい!を感じれるか。
大好きなお母さんお父さん。
だからこそ、お母さんお父さんの笑顔、ほめてもらえる、が1番の成長につながります。
導入期の小さなお子さんは手も小さいし、まだ字も読めない段階。リズムを感じ、ピアノの音を楽しみ、ただただ、好き!楽しい!を育むのです。
もちろん、少しずつピアノを触る習慣はつけていく方がいいですが、子どもの様子をみながら絶対に無理をさせてはいけません。親の都合でやらせてはいけません。
進度がゆっくりでも、楽しんでいれば大丈夫。
好きがあれば、成長した時、自分で壁を乗り越えていけます。
どうか、ニコニコの笑顔で、できていなくても、温かい言葉かけで応援して頂けたらなと、改めて思います。
お母様がプレッシャーを感じたり、焦ったりされないよう、私も努めていきたいと思います。